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環境問題と市民参加型制度の発展 進化経済理論から見た市民参加の展開

 
 

環境問題と市民参加型制度の発展

越田加代子 著

A5判上製 321ページ
定価:本体3800円+税
ISBN978-4-89259-845-6

 

 

地球温暖化をはじめとする環境問題の解決が求められているいま、太陽光・風力発電など全国の自治体で取り組まれている市民参加型制度の事例をチャート化して紹介・検討。持続可能な経済社会システムへの移行を展望する。

序 章

第1章 制度と制度進化プロセス
序 文
1-1 制度の基本概念
1-1-1 本能概念を踏まえた制度概念
1-1-2 慣習とルーティン
1-2 ミクロ・メゾ・マクロ・ループとしての制度進化
1-2-1 社会的進化の概念
1-2-2 フィードバック・メカニズム
1-2-3 製作本能を入れた制度進化プロセス
1-3 制度の歴史的進化
1-3-1 T.ヴェブレンの進化論的変化の理論の基本構造
1-3-2 制度の歴史的進化と環境問題
1-3-3 企業市民の概念化
小 括

第2章 環境問題を解決するための市民参加型制度の形成
2-1 環境容量の中でのあらたな豊かさの追求
2-1-1 持続可能な経済社会システムへの移行
2-1-2 消費者の環境配慮型行動への変化
2-1-2-1 消費者の環境配慮行動―環境意識の高まり―
2-1-2-2 グリーン・コンシューマー(Green Consumer)活動の社会的意義
2-1-3 企業を取り巻く状況の変化
2-1-3-1 企業の社会的責任(Corporate Social Responsibility: CSR)
2-1-3-2 社会的責任投資(Socially Responsible Investment: SRI)
2-1-4 地域社会における「新しいコミュニティ」の創造
2-2 「市民参加型」制度の形成
―循環型社会形成推進基本法の観点から―
2-2-1 「市民参加」の概念と意義
2-2-1-1 市民参加の概念
2-2-1-2 新しい公共の概念2-2-1-3 市民参加の意義と位置づけの変化
2-2-2 消費者(市民)の行動
2-2-3 企業市民の行動
2-2-3-1 企業市民の概念
2-2-3-2 エコプロダクツ・リサイクル市場
小 括

第3章 市民参加型資金調達による太陽光発電・風力発電等設備設置
――環境と金融の融合の一形態――

序 文
3-1 環境に配慮した金融(環境金融)の概念
3-2 環境配慮型金融スキームの類型化
3-3 環境対策型国債(小宮山宏の言う「自立国債」)発行による太陽光発電設備設置案
3-3-1 「小宮山案」の仕組み
3-3-2 「小宮山案」の意義と課題
3-4 類型に基づく市民参加型の取り組み事例
―地域・市民レベルの資金調達―
小 括―成果が期待できる環境配慮型金融スキームを普及させるための支援策―
補 章 家計における太陽光発電普及のための提案
序 文
補-1 太陽光発電の設置需要量の決定要因
補-2 現行の太陽光発電の普及政策
補-3 現行制度に補完する方式
3-1 〈B2層〉に対する太陽光発電設備のリース方式
3-2 〈B3層〉に対する売電収入補償方式の提案
3-2-1 売電収入の固定額を支払う方式
3-2-2 売電収入の平均を最低額として補償する方式
小 括―われわれの提案―

第4章 太陽光発電普及のための市民参加型「屋根貸し」制度の現状と課題
序 文
4-1 我が国における太陽光発電の導入ポテンシャル
4-1-1 「長期エネルギー需給見通し」の位置づけと概要
4-1-2 太陽光発電の導入ポテンシャル
4-2 再生可能エネルギー普及支援策
―固定価格買取制度―
4-2-1 再生可能エネルギー導入の意義
4-2-2 再生可能エネルギーの導入状況
4-2-3 固定価格買取制度(FIT)の概要と成果
4-2-4 固定価格買取制度(FIT)の課題
4-3 太陽光発電普及策としての「屋根貸し」制度の形成
4-3-1 太陽光発電「屋根貸し」制度の概要
4-3-2 太陽光発電「屋根貸し」制度の仕組み
4-4 太陽光発電「屋根貸し」制度による取り組み事例
小 括―「屋根貸し」制度の現状と課題―

第5章 消費者の環境配慮行動としてのカーボン・オフセット
序 文
5-1 カーボン・オフセット制度の概要と意義
5-2 カーボン・オフセット制度の類型と仕組み
5-2-1 カーボン・オフセットの仕組み
5-2-2 カーボン・オフセットの分類
5-2-3 カーボン・オフセットの取り組み状況
5-3 類型に基づく国内でのカーボン・オフセットの取り組み事例
小 括―消費者の環境意識の高まりと期待できるカーボン・オフセット

第6章 都市近郊における里山保全――市民による共同管理―
序 文
6-1 里山の現状
6-1-1 里山の定義と特性
6-1-1-1 里山の意義・機能
6-1-1-2 「ミレニアム生態系評価」―里山が提供する生態系サービス―
6-1-1-3 里山の状況
6-2 里山保全の必要性と市民活動の意義
6-2-1 里山保全の必要性
6-2-2 市民活動の意義―管理の担い手としての市民の台頭―
6-2-3 ボランティアと里山保全
6-3 「市民による共同管理」の類型と仕組み
6-4 類型に基づく「市民による共同管理」の取り組み事例
小 括―成果が期待できる市民による共同管理

第7章 県民債を活用した住民参加型太陽光発電事業の展開
序 文
7-1 あわじ環境未来島構想(淡路島モデル)の概要
7-2 住民参加型太陽光発電事業―県民債発行による資金調達―
7-2-1 「住民参加型くにうみ太陽光発電所」事業の概要
7-2-2 県民債発行による資金調達
7-2-3 「住民参加型くにうみ太陽光発電所」の仕組み
7-3 (一般財団法人)淡路島くにうみ協会の概要と役割
7-4 淡路島民における意識の変化
7-4-1 淡路島民の地域特性―「県民意識調査」―
7-4-2 住民参加型太陽光発電事業出資者へのアンケート調査結果
7-5 考察―住民参加型太陽光発電事業の成功要因―
小 括

終 章
参考文献
あとがき
資  料
索  引