福島原発事故から6年。なお多くの帰還困難者がいる一方で、再稼働に向けた動きが進んでいるいま、東京電力の社会的責任を多角的に問う作業をとおして、ひろく原発問題と市民社会のあり方を考える。
特集によせて(村上了太)
CSRから東京電力の社会的責任を考える
―福島原発事故とコーポレートガバナンスの実態(足立辰雄)
福島原発事故後における東京電力のガバナンス
―誰のために経営されているか(桜井 徹)
ワークショップ
CSRおよび企業倫理に関する国際比較(鈴木由紀子コーディネーター)
次世代中国のビジネスモデルとイノベーションへの示唆(久保 豊コーディネーター)
論文
アメリカにおける企業倫理制度の特質
―ファイザーの企業倫理制度を事例として―(鈴木貴大)
研究ノート
リーマンショック後のユーロ圏主要銀行の収益性の停滞とその要因(石田 周)
ドイツにおける再生可能エネルギー事業発展の3要素とその相互作用
―固定価格買取制度・EUエネルギー政策・ドイツ復興金融公庫(道満治彦)
多国籍小売企業の創造的適応
―イオン株式会社のアジア市場におけるマーケティング戦略(鳥羽達郎)
書評
山崎敏夫著『ドイツ戦前期経営史研究』(田口直樹)
宮坂純一著『ロシア経営学の新潮流−CSR教育・研究の動向−』(林 裕明)
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