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金融機関のコーポレート・ガバナンス

 
 
戦争・731と大学・医科大学

服部泰彦 著

A5判上製
294ページ
定価:本体3000円+税
ISBN978-4-89259-796-1

 

会社法改正、伊藤レポート、コーポレートガバナンス・コードの公表など、いま再び企業のガバナンスのあり方が注目されるなか、拓銀・山一・長銀などの経営破綻を事例に、銀行・金融業の企業統治について考察した貴重な成果。

はじめに

序章 本書の課題と構成
(I) コーポレート・ガバナンスとは何か
(II) 日本におけるコーポレート・ガバナンス論の高まりの背景
(III) コーポレート・ガバナンスの新たな動き
(IV) 金融機関のコーポレート・ガバナンスの内容とその背景
(V) 預金者による市場の規律
(VI) 金融当局による金融規制・金融行政と監督・監視機能
(VII) 本書の構成

第1部 理論的考察
第1章 金融機関のコーポレート・ガバナンス
はじめに
(I) 金融機関のコーポレート・ガバナンス
(II) 金融機関のコーポレート・ガバナンスと預金者
(III) 金融機関のコーポレート・ガバナンスと金融当局
おわりに

第2章 「市場規律」論の検討
はじめに
(I) 「市場規律」論の論理展開
(II) 「市場規律」論の検討
おわりに

第3章 「預金者による市場の規律」について
はじめに
(I) 「預金者による市場の規律」の有効性を認める見解
(II) 「預金者による市場の規律」の有効性を否定する見解
おわりに

第4章 銀行の経営破綻と預金流出 ―預金者による市場の規律―
はじめに
(I) 戦後日本の「銀行不倒神話」とその崩壊過程
(II) 「預金の全額保護」以前の段階
(III) 「預金の全額保護」と1997年11月の金融危機
(IV) 早期是正措置と金融再生法
(V) ペイオフ凍結解除目前の検査強化
(VI)  預金者による市場の規律
おわりに

第5章 日本の金融システム・金融行政とコーポレート・ガバナンス
はじめに
(I) 金融ビッグバン構想と新しい金融システム・金融行政への転換
(II) そごう問題の経過
(III) 金融再生法と瑕疵担保条項
(IV) 金融システム・金融行政とコーポレート・ガバナンス
おわりに

第2部 実証的考察 ―事例研究を通して―
第6章 木津信組の経営破綻と預金流出
はじめに
(I) 鍵弥前理事長のワンマン体制と乱脈融資
(II) 紹介預金の整理と大口・高金利預金
(III) 預金流出の実態
(IV) 取り付け騒ぎ
おわりに

第7章 拓銀の経営破綻とコーポレート・ガバナンス
はじめに
(I) 拓銀の設立と戦後の再出発
(II) 高度成長期における拓銀の経営
(III) バブル期における拓銀の経営戦略
(IV) バブル期における拓銀の乱脈融資の実態
(V) バブルの崩壊と大量の不良債権の発生・隠蔽
(VI) 道銀との合併合意と合併延期
(VII) 拓銀の経営破綻――資金繰りの悪化
(VIII) 金融当局・旧大蔵省の責任
おわりに

第8章 山一の経営破綻とコーポレート・ガバナンス
はじめに
(I) 昭和40年の証券恐慌と山一式経営の弱点
(II) 社内主流派の確立――経営戦略転換の機を逃す
(III) バブルと財テク――「にぎり」と「飛ばし」
(IV) 角谷通達と営業特金の整理
(V) 損失補てん事件と損失の隠蔽――組織的犯罪
(VI) 大蔵省の証券行政の責任
(VII) 破綻への迷走――市場メカニズムの圧力
おわりに

第9章 長銀の経営破綻とコーポレート・ガバナンス
はじめに
(I) 長期信用銀行法の制定と長銀の設立
(II) 高度成長期と長期信用銀行の役割
(III) 大企業の「銀行離れ」と長銀の新しい路線への模索
(IV) バブルの発生と不動産向け乱脈融資
(V) バブル崩壊と不良債権の先送り・隠蔽
(VI) 市場の圧力に翻弄される長銀――護送船団行政の限界
(VII) 政争の具として翻弄された長銀

おわりに