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リーラーvol.9 戦後70年と宗教

 
 

戦後70年と宗教

正泉寺国際宗教文化研究所/北島義信編

A5判並製 710ページ
定価:本体2000円+税
ISBN978-4-89259-771-8

 

 

戦後70年を迎え、この国の形と行方が問われているいま、「差異性をもつ他者との共生」をキーワードに、東アジアからの視点を含め、宗教・政治・歴史認識・教育・文学などを総合的に論じる。

巻頭言 非僧非俗を生きる―親鸞の仏道(山崎龍明)
(I) 戦後七〇年と宗教、その思想的基盤
戦後七〇年と親鸞の思想―『顕浄土真実教行証文類』「化身土文類」から学ぶもの(北島義信)
戦後七〇年と東北アジア平和共同体実現のための宗教の役割(朴 光 洙)
文明評価のための操作概念として―〈滑らかな空間の論理〉とその射程(黒田壽郎)
ウブントゥと飲み食い(松本祥志)
新自由主義時代の「自由」の様相と「自由」の連帯―共同体運動の可能性を摸索しつつ(李 贊 洙)
日本の市民宗教―R.ベラーの比較宗教の視座(奥田和彦)
エコロジーと宗教―戦後七〇年を回顧する(坂東行和)
真宗大谷派「教勢調査」雑感(寺林 脩)
(II) 戦後七〇年と政治・社会・歴史
戦後七〇年に問われる国家の道義性―「千百年の後に成就するの鴻基を開くは」(眞田芳憲)
原発政策をめぐる戦後七〇年の軌跡―科学と価値の問題にふれて(安斎育郎)
日本国憲法と都市計画―戦後七〇年を迎えて(波多野憲男)
朝鮮人「強制連行」問題を学び直す―北の地方都市での体験から見えてくるもの(佐々木 建)
戦禍の歴史から日本は何を学んだのか―ローカルヒーローに見る沖縄の戦後七〇年(山本 伸)
(III) 戦後七〇年と教育・思想
「戦後七〇年」と教育についての断想(伊藤彰男)
戦後七〇年と三浦綾子の『銃口』―「教育基本法第一五条(宗教教育)」理解の手がかりに(北島信子)
子どもと他者(藤原和好)
(IX) 戦後七〇年と文学
歴史の中の亡霊―李永平の小説に見る戦争の記憶(李 有 成)
写真が示す暴力の姿、詩的贖罪―林永得(Wing Tek Lum)の『南京虐殺:詩集』(單徳 興)
『淑女と僧侶』における誘惑と悟り(傅 雋)
カズオ・イシグロの流動的世界観における戦争の記憶とアイデンティティについて(陳 重 仁)
「李陵」と「戦陣訓」―李陵を中心に(永井 博)
研究論文
国際法における格差をめぐる試論―経済的格差是正措置から国際公益における新たな権利の獲得への変容・変質(中田達也)
世界を旅し日本近代を見つめた水彩画家、三宅克己について(森 芳功)
随想
生の実感―ラフティング体験から見えてくるもの/西藏・祈りの旅(渡辺 淳)
ソウル法要紀行(北畠知量)
法話         
仏教不思議の教え(水谷 葵)


「リーラー」とは、「見返りを求めることなく楽しんでなされる神の民衆救済活動」という意味のサンスクリット語で、中国語では「遊」と訳されている。この語は、親鸞の『正信偈』の「遊煩悩林現神通」にもみることができる。