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櫻田 忠衛 著
A5判 262ページ
2,520
円（税込）
2011年2月刊
ISBN978-4-89259-644-5 |
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京都大学経済学部での38年に及ぶ経済統計資料との格闘を振り返り、経済学研究の新たな分野としての「経済資料調査論」の構築をめざす。付録として「法律学経済学内外論叢総目録」「京都法学会雑誌総目録」ほかを収録。
序章 経済資料調査論の構築をめざして
I 統計資料論
第１章 統計実務家、小島勝治の統計研究
１．小島勝治研究の概観
２．小島勝治の統計学研究─研究環境との関連において─
３．小島勝治の統計理論
４．小島勝治研究の現代的意義
第２章 明治前期日本経済統計書誌の編纂
─細谷新治の仕事を継承するために─
１．日本統計史研究に貢献
２．研究作業と書誌編集作業の統一
３．小島勝治の明治統計史の構想を継承
第３章 政府統計批判とその利用
─人事院の「調整手当見直し」における統計利用の批判─
１．理論的統計批判の到達点
２．統計批判の視点
３．人事院が利用した統計の批判的検討
４．人事院による統計の恣意的利用
５．統計民主化への貢献
II 経済雑誌論
第４章 京都大学の経済学研究揺藍期における雑誌
─京都大学発行の経済学部創立以前の経済学雑誌─
１．『経済論叢』の前身雑誌
２．『法律学経済学内外論叢』
３．『京都法学会雑誌』
４．『内外論叢』と『京都法学会雑誌』の関係
５．雑誌の製本方法
第５章 戦前における経済学研究の世界への発信
─わが国最初の欧文経済学術雑誌KUERの創刊─
１．The Kyoto University Economic Reviewの廃刊
２．The Kyoto University Economic Reviewの創刊
３．KUERの世界への発信と反響
III 経済資料論
第６章 京都大学経済学部所蔵の小島勝治旧蔵書
─幻の小島勝治文庫─
１．小島勝治の仕事
２．小島の統計学研究の土台─研究会組織と文献調査作業─
３．京都大学経済学部所蔵の小島勝治旧蔵書
４．小島の統計学文献蒐集
第７章 洛北染物労働組合争議と河上肇
─河上肇直筆の檄文「闘争か然らずば死か……」の背景─
１．河上肇直筆の檄文＝軸装の受け入れ
２．檄文の言葉
３．洛北染物労働組合争議
４．河上肇と洛北染物労働組合争議
５．檄文の書かれた時期
第８章 経済資料調査の教育方法
─「経済情報調査論」の開講─
１．図書館ガイダンスの限界
２．「経済資料調査論」の誕生
３．文献調査と主題選択
４．「経済資料調査論」の研究対象
５．「経済資料調査論」の内容
６．残された課題と受講生の感想
あとがき
索 引
付録１
法律学経済学内外論叢総目録
京都法学会雑誌総目録
執筆者索引
付録2
京都大学経済学部所蔵小島勝治旧蔵書目録
櫻田忠衛（さくらだ ただえ）
1948年 北海道生まれ
1972年 立命館大学卒業
1972年 京都大学経済学部助手
2001年 京都大学大学院経済学部研究科講師
現在に至る
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