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乳児期および幼児期の「交流」の形成と発達の研究

 
 
乳幼児期および幼児期の「交流」の形成と発達の研究

荒木美知子著
A5判上製 453ページ 4,725円(税込) 2010年8月刊 ISBN978-4-89259-630-8

 

ソビエトの児童心理学者リシナの「交流」研究をふまえ、著者の育児記録の分析から、発達における他者との「交流」の意義を探る。

はじめに 
序 章 ロシア語общение の語源的検討
 第 1 節 マルクス主義 (科学的社会主義) 的観点からの
     общение および Verkehr の把握と訳出
 第 2 節 ロシア語общение の把握と訳出
 第 3 節 訳語 「交流」 の提案
第I部 ソビエト心理学における交流研究とエム・イ・リシナの研究
第1章 ソビエト心理学における交流研究の到達状況
 第 1 節 ソビエト心理学における交流研究の歴史
 第 2 節 人格形成における交流の諸問題
第 2 章 エム・イ・リシナの交流研究の位置づけと意義
 第 1 節 エム・イ・リシナの研究−その位置づけ−
 第 2 節 リシナの交流研究とその意義
第II部 育児記録にみる 「交流」 の発達
第1章 研究方法の検討
 第 1 節 リシナの研究方法論の検討
 第 2 節 本研究で採用する研究方法とその吟味
第 2 章 乳児期の交流の形成および発達過程
 第 1 節 新生児期の交流の特徴
 第 2 節 乳児期前半の直接的 情動的交流の形成過程
 第 3 節 乳児期後半の交流の特徴
 第 4 節 乳児期における交流の形成および発達過程
第 3 章 幼児期前期の交流の形成および発達過程
 第 1 節 第2の交流形態についてのリシナの実験
 第 2 節 おとなとのあそびを中心とした交流の形成
 第 3 節 生活のなかでのさまざまな行為を通しての交流
 第 4 節 実務的な協同的交流の意義と特徴
第 4 章 幼児期中期の交流の形成および発達過程
 第 1 節 第3および第4の交流形態についてのリシナらの実験
 第 2 節 3歳から5歳までの交流の形成および発達過程
 第 3 節 幼児期中期における交流の意義
第 5 章 幼児期後期における交流の形成および発達過程
 第 1 節 5歳児のことばのやりとりと交流
 第 2 節 手伝いなど生活場面における交流の特徴
 第 3 節 兄弟関係における交流の特徴
 第 4 節 文字への関心
 第 5 節 5歳児ないし幼児期後期における交流の特徴
第III部 交流の発達的意義と育児における留意点および保育・教育活動における理論的再構成の視点 
第1章 交流の理論的検討
 第 1 節 ア・エヌ・レオンチェフによる 「交流」 の把握
 第 2 節 田中昌人 「可逆操作の高次化における階層−段階理論」 に
おける 「交流」 の検討
 第 3 節 エム・イ・リシナの交流の発生史研究の意義と問題点
第 2 章 交流の発達的意義と育児における留意点
 第 1 節 現代日本において交流研究が提起すること
 第 2 節 生活からみる交流の意義
第 3 章 交流理論の展開
 第 1 節 交流研究における育児記録分析の科学的妥当性
 第 2 節 保育・教育活動における交流の理論的再構成の試み
おわりに
付録  エム・イ・リシナの文献一覧
あとがき

 


   
   

荒木美知子(あらき みちこ)
北海道出身。大阪女子短期大学幼児教育科准教授。
主な著書
『保育実習・教育実習の設定保育ーこれではじめての実習も大丈夫ー』(共著、朱鷺書房)、『保育実践と発達研究が出会うときーまるごととらえる子どもと生活ー』(共著、かもがわ出版)、『土割れの刻ー田中昌人の研究を引き継ぐー』(共著、クリエイツかもがわ)、『保育双書 乳児期』(共著、みらい)など