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カール・ヘーゲル筆記
ウド・ラーマイル編
牧野広義・上田浩・伊藤信也訳
A5判上製 334ページ
4,200円(税込)
2010年11月刊
ISBN978-4-89259-616-2
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本書は、『ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリッヒ・ヘーゲル講義録選集、第10巻、論理学についての講義、ベルリン大学、1831年、カール・ヘーゲルによる筆記』ウド・ラーマイル編、ハンスークリスティアン・ルーカス協力、フェリックス・マイナー出版社、ハンブルク、2001年、の翻訳である。
ヘーゲルはハイデルベルク大学で1817年に『エンチュクロペディ』第一版(1817年)の「論理学」をテキストとして、「論理学と形而上学」という題目の講義を行った。その後、ヘーゲルは1818年の秋にベルリン大学へ移り、1819年以来毎年、「論理学と形而上学」という題目の講義を行った。その間に『エンチュクロペディ』第二版(1827年)、第三版(1830年)の出版を行っている。そして1831年に『エンチュクロペディ』第三版を教科書として「論理学」という題目の講義を行った。ベルリンでの論理学講義としては第13回目になる1831年の論理学講義の筆記録が本書である。彼は1831年11月14日にコレラで死亡したため、これがヘーゲル最後の論理学講義となった。〈訳者あとがきより〉
論理学への序論
A 客観性に対する思想の第一の態度 形而上学
B 客観性に対する思想の第二の態度
I 経験論
II 批判哲学
C 客観性に対する思想の第三の態度
論理学のより詳しい概念と区分
第一部 有
A 質
a 有
b 定有
c 向自有
B 量
C 限度
第二部 本質
A 現存在の根拠としての本質
a 本質の仮象
α 同一性
β 区別 仮象の第二の規定
γ 根拠
b 現存在
c 物
B 現象
C 現実性
第三部 概念
A 主観的概念
1 概念そのもの
2 判断
3 推理
α 質的推理
β 反省の推理
γ 必然性の推理
B 客観
C 理念
a 生命
b 認識
1 認識そのもの
2 意志
c 絶対的理念
編者注
訳者注
編者解説(編者序文)
テキストの構成について
1 草稿の筆記
2 テキストの編成について
訳者あとがき
人名索引
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