ハプスブルク家歴代の皇帝たちが、どのような信条で統治にあたったか、その信条がどのように受け継がれ、またそれがどのように人民に宣布されたか。本書では、歴代皇帝たちの生涯とともに、独特の宮廷儀礼やファッション、膨大な「家譜」の編纂や家族像の流布などのエピソードが次々に語られる。
第1章 鷹の城 1020-1300年
第2章 コーサ・ノストラ Cosa Nostra(われらの言い分)1300-1400年
第3章 普遍世界帝国への希求 1400-1500年
第4章 エル・ドラード El Drado(黄金の人)1500-1550年
第5章 最後の最後にいたるまでの戦い 1550-1660年
第6章 幸せなオーストリア、幸福な国家 1660-1790年
第7章 最後の騎士 1790-1916年
第8章 オーストリアの終わりか Finis Austriae? 1916-1995年
瀬原義生(せはら よしお)
1927年鳥取県米子市に生まれる。1951年京都大学文学部史学科西洋史専攻卒業。1956年京都大学大学院(旧制)修了。現在、立命館大学名誉教授、元京都橘女子大学教授、文学博士。専門は、中世ヨーロッパ史。
|