ブータン西部の農村に生まれ、祖母に育てられた著者が、少年時代の思い出をはじめ、ブータンの四季や自然・文化を大切にする暮らし、幾世代にも語り継がれてきた祖先たちの信仰について次世代に語りかけます。
【もくじ】
1 プナカへの旅
2 踏み跡を樫の木尾根へ
3 グムガンの農家
4 祖母は家長
5 ベイ・ユル 秘密の王国
6 ドリ・チュム 蛇の精
7 樫の葉
8 自然と交流する祖母
9 蟻の冬ごもり
10 花という名の騾馬
11 祖母とお祭りに行く
12 僧ケサン−娘たちの花
13 アプ・プゥロゥの仕事
14 松茸−仏の茸
15 祖母の健康法(ジュモの祀り)
16 祖母の健康法(毎年のお供え)
17 さよなら、おばあちゃん
T.サンゲ・ワンチュク(T.Sangay
Wangchuk)
1968年生まれ。生後まもなく母と死別、プナカの農家で祖母と叔母に育てられる。1991年シェルブチェ大学(タシガン)卒業後、首都ティムプーの旅行会社エト・メト社でツァーガイドを勤め、現在同社の総支配人。
前田 久(まえだ ひさし)
1927年京都に生まれる。京都大学文学部卒業英文専攻。天理大学名誉教授。専門は英語音声学、音韻論。大阪鋭峰山岳会会員。ネパール・チベット・ブータンなど歴訪。
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